電影館『か』行


....... 2001年01月11日 (Thu) .......

 
『学校の怪談4』
『トワイライト〜』の所で引き合いに出したので、懐かしくなって引っぱりだし(笑)。
夏の風物詩『学校の怪談』シリーズの中で、もっとも好きな1本。これまでのシリーズの、妖怪が襲いくるハッタリのきいたファンタジー調とは一転ガラッと趣きを変え、「死んだひとがかえってくる」という霊の基本の恐怖を扱った作品。しかしおどろおどろしいものでなく、癒し系で話題を呼んだプレステのゲーム『ぼくの夏休み』ホラー版といった雰囲気。(当時どこかの映画評かなにかのアオリ文句で「今度は助けてくれる先生はいないぞォ〜!」とあったのには笑った覚えが(笑))

都会の兄弟が、神隠しが言い伝えられている海辺の小さな町に預けられます。海やプールで遊び、日射病になるまで駆け回り、花火、縁日、セミ取り、縁側でスイカ。お盆に直撃した台風が連れて帰ってきたのは、昔海辺の学校を襲った津波で死んだ、子供達の霊…。「もういいかい」「もういいよ」かくれんぼの最中に死んだ子供達は、見つけて欲しくて待ち続け、次々と子供を呼ぶのです。
一応恐怖映画の作りですが、過度の脅しや残酷表現はなく、ノスタルジックに話は進みます。 (その分怖さはいまいちですが。)昔の津波から一人生き残った、かくれんぼの鬼役だった老人(笑福亭松之助)と都会っ子の主役の少女(豊田眞唯)が、とてもいい味。泣かせようとしてる!ってのは分かってるのに、学校の怪談で泣いちゃったヨ(><)。
ラストに流れるのは、吉田拓郎の「蒼い夏」。音楽は宇崎竜童。
子供向けなのは確かですが、そういってジャンル分けしてしまうのはもったいない気がします。子供向けという制約の中で、バカにせず丁寧に作られた大人の鑑賞にも耐える佳作な一品ではないかと。

↓下のデータを探して検索かけてみたら、この年の文化庁長編映画部門優勝映画賞なんて取ってたんですね。ちょっとびっくり。こういう映画はヘンな肩書き(文化庁がなあ(笑))付けずにそっとしておいて欲しい気も。夏の風物詩なんだから(笑)!そういや『愛を乞う人』の監督だったんだ。

監督:平山秀幸。主演:豊田眞唯/広瀬斗史輝/笑福亭松之助/原田美枝子/1999年日本作品。

No.(21)

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