つれづれ電影館『あ』行


....... 2002年05月06日 (Mon) .......

 ■『オーシャンズ11』
『オーシャンと11人の仲間』のリメイク。リメイク元は未見なのですが、実に何も考えず2時間楽める…もとい楽しむ為の映画。それ以外の深みや感情を要求すると、カス…いやいや野暮になります。ここは素直に楽しもうや。楽しんだ!そんな感じ。

ソダーバーグ監督、実に荒削りに、確信犯的職人芸をするなあ…と思いました。(アカデミー賞取っておいて新作がこれってあたりがいいです。)とにかく犯罪映画でありながら、闇やリアルさやハラハラドキドキをスッパリ捨て去って、ただきらびやかに楽しくお洒落な雰囲気を徹底させています。スターが揃ってラスベガスで意気わいわいとバカ騒ぎしてはしゃいでいる楽しい作品。でも言うのは易しで、下手に撮ると学芸会になりかねない所を、コミカルでテンポのいい演出を交えながらちゃんと洗練した作品に仕上げているあたりがすごいと思うのでした。捨てる所をすっぱり捨てる思いきりのよさにホレながら見ていました。

内容は、単純明快に現金強奪物です。ラスベガス1のカジノに忍び込んで、現金を頂いてしまおうというお約束のルパン系。4年ぶりに出所したオーシャン(ジョージ・クルーニ)が、詐欺師ラスティー(ブラッド・ピット)に声をかけ、それぞれ計画に必要な技持ちの計11人を集めます。そこにオーシャンの元妻や資金源の富豪などが絡んで、大騒ぎ。当然のように作戦は胸のすくような大成功で、ハッピーエンド。…内容を書いてしまうとそれだけなのですが、その過程とキャラ(というよりスター達の演技)が楽しい作品です。

ただ、惜しいなと思ったのが、11人全員の個性が立っているとは思えなかった所。クルーニとブラピが立ち過ぎなんですが(笑)。もちろんみんな作戦には必要なので出番はあるし、面白い連中なのですが、何度も見ないと覚え切れない表面的なキャラ過ぎるように感じました。(これはメインキャラにも言える。)キャラで笑わすタイプの映画なのに、そこが平坦ではもったいない。というか魅力にかけるなあ。(同じタイプの映画でも『スニーカーズ』なんかはちょっとしたセリフや仕草で、すんごいみんなキャラ立ちしていて、愛しかった。比べてごめんなさいですが。)監督が切り捨て過ぎた部分なのか、あえて全体的にオシャレであろうという演出なのかは判りませんが。角が飛び出していない分、丸く暖かいアットホーム雰囲気でいいのかもしれません。

英語が判ると、もっと洒落が効いていて楽しい作品だそうです。エンドクレジット等にも仕掛けやひねりが効いているそうなのですが、未確認。ソフトが出たらまた見てみよっと!吹き替えも見たいし。

監督:スティーブン・ソダーバーグ。出演:ジョージ・クルーニー/ブラッド・ピット/マット・デイモン/アンディ・ガルシア/ジュリア・ロバーツ/2001年アメリカ作品。

No.(59)

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