アメリカではハロウィンに公開され、ずっと気になっていた『ゴーストシップ』!
ちゃんと日本公開されて嬉しかったです。プチっぽい作品なんで日本の劇場では見れないんじゃないかと思っていただけに嬉しさひとしおでした。
予想たがわぬ幽霊船っぷりが最高です。
もう船モノ好き・ホラー好きにはジャストミートストライクで、80年代の懐かしのホラーの香りさえ漂わせる素敵B級作品でした。(作っている方が確信犯なので、これはホメ言葉です。制作はそういうホラーを作りたいとジョエル・シルバーとロバート・ゼメキスが設立したホラー専門制作会社・ダークキャッスル。)
アメリカでポスターとCMを見た時から、私の大好きゲーム『エコーナイト』にムードがそっくりで、それも気になっていた要因でしたが、本当に似ていたなあ……。ていうか、幽霊船の醍醐味が、まさにその雰囲気なんで、似てて当然といえば当然。
心臓に悪い系の脅かしや残酷描写はそれほどになく、そこそこ上品にまとまっています。しかし一応ホラーな訳ですから、冒頭から切断あり、『シャイニング』ばりのたぷんたぷん流血あり、ウジ虫喰いありなので、苦手な方は御用心。(どこが上品なんだよ、と突っ込まないように。)
人物描写もいい意味でステレオタイプで分かりやすく、人間関係などよけいな部分に煩わされることなく、幽霊船を存分に楽しめます。船内の朽ちたビジュアルや、蘇る華やかかりし頃の情景なども大変美しい。
船内で出会う少女は、大変よい雰囲気にホラー的で可愛く、魅力的でした。「んっ」と顔をしかめて目をそらす仕草なんかが、とてもアニメチックな不思議な女の子です。他の作品に出ていたら、ちょっと見てみたいと思いました。
この手のホラーは、あまり前情報を入れたくなかったんで、『ER』のキャロル姉さん(ジュリアナ・マルグリース)が出ている事位しか知らずに出かけたのですが、ガブリエル・バーン(『ユージュアル・サスペクツ』)やカール・アーバン(『ロード・オブ・ザ・リング/2つの塔』)など、マイナーメジャー所がごろごろ出ていて、予想外の楽しみも。
しかも低予算でテレビ役者が多く、アメリカでの客寄せ宣伝の為か、今までの役柄とそっくりの格好なんですね、みんな。キャロル姉さんも、ERやめた後ロス先生置いて転職したんかい!という程に(笑)。
とにかくなにかと見所の多い映画でした。人にはあまり勧めませんが私は大好きです!
ちなみにこの映画を見た後に『タイタニック』を思い出すと、あれもホラーだったような気分になってきましたよ、ラストとか(笑)。
ラストのラストにはちょっと別な意味でビックリさせられましたが。どうしてアメリカ映画はすぐそこに落すかなあ。霊は霊のままでもいいじゃん。なんでも宗教にしなくてもさ〜と思ってしまうのは、やはり日本人だから?
監督:スティーブ・ベック/出演:ジュリアナ・マルグリース/ガブリエル・バーン/カール・アーバン/2002年米作品
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