大味そうだが、とりあえず私としてはこの手のジャンル物は見ておかないと。
…という訳で、あまり期待もしていませんでしたが、思った以上にお気楽映画で驚きました。
「特殊部隊の実情をリアルに描き出す」って……え〜〜!?
S.W.A.T.始め特殊部隊好きの私としては、一瞬怒りすら覚えかけました。
しかし監督が「現代の痛快西部劇」と語っているようなので、これはこれでいいのでしょう。
後は趣味の問題。これはシリーズ狙いなのでしょうか。(本来は「特別狙撃隊SWAT」というテレビシリーズだったものらしいですね。「西部警察」みたいな。)
宣伝されている<俺を逃がしてくれたら1億ドル!>の本編(?)に入るまでが大変長いです。
『アルマゲドン』や『バックドラフト』のごとく、キャラの紹介からチームの設立までが半分。残り半分で本編というバランスです。
しかしそのキャラ達の人間造詣がいまいちステレオタイプで甘い。チームの誰にも愛着の持てなかった私としては、前半大変辛かったです。
そしてCMで期待を抱かせた、後半。麻薬王の<俺を逃がしてくれたら1億ドル!>。
さあ、やっとここから来るか!と思いきや、これがまた奇想天外。
一般市民がロケットランチャーを持ち出して市街戦が繰り広げられたり、S.W.A.T.という素材としてのリアル的面白さをぶちこわしています。(007とかならいいんですよ、それでも。)
そのアクションにも、いまいち美学もこだわりもなく、武器萌えアクション萌えという楽しみ方も出来ませんでした。
麻薬王がらみのドラマの部分も、サスペンスでも組織陰謀でもなんでもなく、背景が見えず金を持っている敵ならなんでもよかったような取ってつけた印象です。
ちょっといろいろと残念。いっそもっとはじけたアホ映画でもよかったかもと思わされます。(『バッドボーイズ』のように。)
正直この映画は「それでもここが面白かった」という所が思い出せない。う〜〜ん。
銃器の扱いや、身のこなしなどは確かにこだわりがあるのだけど、それが御気楽なドッカーンアクション展開と合っていないので、いい所も打ち消されてしまうのだ。
ネタばれで申し訳無いけど、<リアルな作戦や行動>にこだわったハズのラストは、メインキャラの素手殴り合いで決着だし。(参考:『MI:2』のような。)
中学1年生タダキャンペーンなどやっていたこの作品ですが、映画館で最初(?)に楽しむ映画がこれでいいのでしょうか、と映画好きとしては不安な気持ちになったものでした。
そうだ、コリン・ファレルが少し苦手だったので、内容がこれでは苦痛かと思っていたら、髪の毛つんつん立てている彼は結構かわいくてOKでした。
監督:クラーク・ジョンソン/出演:サミュエル・L・ジャクソン/コリン・ファレル/ミシェル・ロドリゲス/2003年米映画
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