私はこの映画、予告だけで何度見てもボロ泣きしてしまいます。単純でお手軽っぽいかもしれませんが、ダメなんですこういうお話。泣いちゃって。
本編もあちこちで泣かされました。ラストは久々に頬をぽたぽたするほどやられました。
たいして好きだと思わなくても、盛り上げでやられるという事も多々あるので、普段はあまり感動物の感想は書いてないんですが(恥ずかしいから)、この作品は本当好きだなあ。
ずっとファンタジックな物語の旗手だったティムバートンが、事実を物語として語ることの効用や感動を、客観的に伝えるこの映画を撮ったというのが、驚きでもあり納得でもありました。監督、大人になったのね…という一抹の寂しさも含めて。
父と息子っていいなあ。そして、いつまでもおとぎ話を語り続けるダンナに笑顔で付き合い続ける奥さんもとても素敵。
決して満点ではない父だけど、それ故に、いろんな人に愛されていたのだろうという事を知る息子。
そしておとぎ話が、少しづつカラフルでファンタジックなベールを脱ぎ、現実へと着地するかに思えた瞬間に、また新たなおとぎ話が生まれる美しさ。
オヤジの最後の言葉が大好きです。
あれは彼が語れなかった唯一の<おとぎ話>なんだろう。
あれを語ってしまうと、何もかもが嘘になって色あせてしまうから。思いつかないんでなく語れなかった。それが息子の口から語り始められた途端に、涙で字幕が見えない程でした。
父から息子へと、バトンタッチされていく人生の楽しみ方の極意。
確かに甘い予定調和な話かもしれない。でもこういう物語があってもいいと素直に思います。
監督:ティム・バートン 出演:ユアン・マクレガー/アルバート・フィニー/ジェシカ・ラング 2003年米国作品
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