一言で言ってリアル中つ国冒険記!(ロード・オブ・ザ・リングですよ。)
出演:一般人数名、オーク3匹(弓矢装備)。舞台:ニュージーランド(嘘)。
現代の一般人がふらりと、指輪戦争真っ只中の中つ国に迷い込んだら、普通はこーなるわな、というバーチャル体験をさせてくれる映画でした。
よく、突然学校の準備室の扉(例)を開けたらファンタジーな異世界へ迷い込んじゃった!というようなお話がありますが、主人公として語られるのは運命の子だったり、特別な力を持っていたりする人達な訳です。一般人はエルフと友達になったり、王の血筋に気がついたりする前に、森の藻屑と消えるしかありません。合掌。
意味不明な感想から始めてしまいましたが、これはジャンルとすればスプラッターホラーです。
「テキサス・チェンソー」「13金」系ですね。アメリカの広大な森の中に殺人鬼がいて、遊びに来た(迷い込んだ)若者が一人づつ血祭りにされていく。SEXシーンを演じると死亡順位が格段に上がるのもお約束のアレです。
まあ、ありがちといえばありがちで、なんら新しい機軸はないんですが、それでいてちょっと面白い。たとえばお約束〜の窓辺シーン。見ている方が「あ〜窓辺に立つな!窓辺に立つな!後ろから来るぞ〜〜!」と思っていたら……………こない。
「え〜やだなあ俺たち人間なんだから、そーいう重力無視したような登場は出来ませんよ〜」
という殺人鬼達の妙に冷静なツッコミが聞こえるような、人を食った展開。
これはほとんど全編に貫かれていて、そこらへんがまた妙にリアルにオークっぽい。えっほえっほと松明持って追っかけてきます。少なくとも<運命の順番>で殺されてしまう『デッドコースター』などよりは、頭脳と体力次第で生還は可能な敵ではあります。(まあ、奇形だから化け物というような扱いは、人権的にどうなのかとは思いますが、ホラージャンルの定番でもありますからその辺はとりあえず置いておくとして。)
また、<あ、これなんか見たことある展開っぽいな〜>と思った矢先に、登場人物が「なあ、入るのやめとこうぜ〜『サランドラ』って映画知ってる?」なんて自ら突っ込みを入れてくれたりします。(劇場のあちこちでくすくす笑いが。)
それなりに死体損壊などのゴアシーンはしっかりある割には、なんだか微笑ましい香りのする映画でした。この手のジャンル物として、大変真面目にストレートに、でも遊び心は忘れずに、というスタンスで作られているように思います。『cry mori』という東宝のダジャレの利いた邦題と合わせて、以外に拾い物な1本。ちなみに原題は『WRONG TURN(迷い道)』。
(なんというか「うわーオークみたい」「これはファンタジーの世界なんだ!」と思った瞬間に全然恐くなくなった映画でした…。一種の逃避?)
監督:ロブ・シュミット 出演:エリザ・デュシュク/エマニュエル・シューキー/リンディ・ブース 2003年アメリカ・ドイツ作品
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