つれづれ電影館『さ』行


....... 2004年08月記す .......

 
『スパイダーマン2』
『1』からキッチリ続いている続編。
大変普通に面白かったです。ちゃんと悩んだり成長したりしている主人公が丹念に描かれていて、アメコミヒーローというよりは青春物の様相。
日常のピーターくん(スパイダーマン)のボケっぶりは磨きがかかっており、なんだか<ドジなメガネっ子>を地で行く演出がほほえましかったです。(メガネを取って、「うまれかわったボク!がんばるぞ〜!」→一歩目でけつまずいてスッテ〜ン!みたいなベタなギャグが本当にある…。)
大好きなのはエレベーターに乗るスパイダーマン&洗濯中のスパイダーマンの皮(笑)。

ヒロインが、美人でないところもいいですね。女優にはなったがいまいち芽が出きってないあたりとか、妙にリアルで身近に感じられます。『インタビュー・ウィズ・バンパイア』の名子役クラウディアちゃんかと思うと複雑な気分になりますが。
主人公にとって、自分のお誕生日には自宅に来てくれる幼馴染みだが、名の知れだした女優でもある、というあたりの距離感が、なかなかよかったです。
前回父を亡くした親友君も、ポイント高し。今回は出番や心理描写が少なくて立場的には微妙で、話の展開上の便利君になっていたりしましたが、『3』ではまた大きな役回りになりそうです。敵同士となる親友、お約束…いや、美味しい設定ですね。

今回の敵は、そうなった裏側を考えるとかなり悲劇性があるんですが、判りやすく最小限の説明でサクサク描いているあたり、キャラ達の活躍が面白ければ、その<理由>のようなものは、特に重要ではないんだなあ〜と『1』のスパイダーマンの誕生に続いてしみじみと思いました…。
敵の葛藤や内面などの描写が、ないとスカスカになってしまうが、やり過ぎない、というサジ加減が絶妙です。さらっと楽しむ客にも、深読みしていろいろ考える客にも対応している。私の好みとしてはもうちょっと…と言いたい所ですが、この映画はこれで上手く成立していると思うので、あとは趣味の問題です。

ヒーロー物のセオリーを2作目にしてひっくりかえしてしまったので、ますます3作目が楽しみになりました。早々に素顔をさらしまくっているんですね。
次作は3年後だそうですが、子供が生まれてたりして?パパはヒーローだけどそれを知らない子供は、パパは甲斐性なしだ!と不満を抱いていたりとか。そんなベタな空想が楽しい『スパイダーマン』です。


しかし、主役のトビー、スパイダーとスパイダーの間に『シービスケット』が挟まっているとは信じられない体格差でびっくりでした。海外の俳優さんのワークアウトやトレーニングって本当に凄いなあ。

火事場で助けられる少女が、この映画の動作監督でもある林迪安さん(香港の縁の下の力持ち的俳優兼アクション監督。『インファナル・アフェア』では顔出しでディロウ役)の娘だったようです。かわいい〜v


監督:サム・ライミ  出演: トビー・マグワイア/キルスティン・ダンスト/アルフレッド・モリーナ 2004年米国作品




…つれづれ電影館TOPへ