つれづれ電影館『あ』行


....... 2004年09月記す .......

 
『ヴァン・ヘルシング』
なんというか、驚きの力技映画でした。作品的にもバトル的にも。
<エル・マリアッチでデスペラードなヴァンパイアハンターD>みたいなヴァンヘル教授。
フランケンや古城や吸血鬼がらみというと、ゴシックな雰囲気が定番です。しかし、これがなんだかえらくラテンなノリ。ぜひ続編があるなら2代目ヴァンパイア伯爵はベネチオ・デルトロでお願いしたい!似合うと思うんだけど。

実に感想の難しい映画です。正直言ってバイオリズムが合わなかったのでポカーンとしてしまったけれど、もしかしたらとっても面白いバカ映画かもしれん、と冷静に感想を検証しちゃうような感じです。別に小難しい映画ばかりを好きなわけじゃ全然ないんだけど、バカ映画のカテゴリーでもいろんなテンポがあるじゃない?
私、どうも常々思うに思考も生活もフォークなテンポらしく、ヘヴィメタやロックでがんがん攻められると感情が追いつかないようなのです。
まさにこの映画、連打連打!全ページ見開きのクライマックスアクション!矛盾も設定の穴も全部力押しでぶっちぎり!それはそれでアリだと思うけど、もうちょっと緩急というか、押したり引いたりが欲しかったなあ。ロマンスを入れろとか、感傷にふけろとか、そういう意味じゃないですよ。単調でだんだん退屈になってしまったのでした。
でもこれは私の体内テンポが付いていけなかっただけで、まったく趣味の問題だとは思います。
一時たりとも目の離せない、トイレタイムの見つけられないアクションの連続!っていうのは、これはこれでノレる人には物凄い興奮ツボの作品だとも思うので。

…という全体感想はともかく、本当に徹底したバカギミックや開き直ったような展開は、潔く凄いです。小道具などの凝りっぷりも素敵。素敵ゆえに、もっと使って欲しかったな〜と個人的に希望します。あの空飛ぶギロチンとか、フルオート連射の出来る矢とかいいですね。
なのに重要な所は肉弾戦だったのが、私の美意識からは外れました(笑)。せっかく武器屋カール君が一緒にいるのに〜。
ヒュー・ジャックマンは、ウルヴァリン@『XーMEN』の時はいまいちピンとこなかったのですが、今回はカッコイイ!やっぱりもみ上げよりロン毛!?髪型パワー恐るべし。
アナ女王も漫画のようなスタイルと容姿、しかも頑丈。ときめきました。『タイタニック』のローズちゃん、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のエリザベスちゃんと3人で組めば、チャーリーズ・エンジェルなんか目じゃないようなアマゾネス集団になると思います…。
カール君はファラミア(『ロード・オブ・ザ・リング』)だというのが信じられないような、ちょこまかしたコミカルパートで和みました。彼はまだまだ使えるおいしいキャラだなあ。

しかし、本当にユニバーサル怪物大集合映画といいますか、乙女のロマンエッセンスみたいなものが皆無なトランシルヴァニアだったような気がします。アン・ライスの対極です(笑)。
その割には、主人公の記憶喪失とか、真の正体は大天使ガブリエル?とか、変な所でオタクチックな萌えパーツみたいなものがちりばめてあって、不思議な映画でした…。
突っ込みだしたらいろんなネタがあって、書きたいことが次から次へと出て来るので、とりあえず今夜はこの辺で。
(またじわじわ来たら何か言い出すかも。←それって結局面白かったって事では?)

監督:スティーヴン・ソマーズ 出演: ヒュー・ジャックマン/ケイト・ベッキンセイル/デヴィッド・ウェンハム 2004年米国作品



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